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紫外線の皮膚への影響
皮膚は表皮と真皮から出来ています。表皮は皮膚の最も外側にあり、角化細胞が90%以上を占めています。
そのほかメラニン色素を作る色素細胞と免疫機能を司る細胞も表皮内にあります。真皮は膠原繊維(コラーゲン)が主で皮膚の丈夫さを保ち、弾性繊維は皮膚の張りを保ちます。
皮膚には紫外線から身を守る仕組みが備わっています。最も強力な光線防御は色素細胞が作るメラニン色素です。メラニンは紫外線、可視光線、赤外線を広く吸収します。
人間の皮膚の色はさまざまです。それは黒褐色のメラニン色素のせいで、メラニンが多いほど肌の色は黒くなり、紫外線に対して抵抗性があります。
白人では紫外線を浴びても赤くなるだけで、あまり褐色になりません。日本人は赤くなるとその後数日して褐色になります。
国際的なスキンタイプでは、白人が該当するタイプTから黒人が該当するタイプYまで6段階に分けられています。
日本人はこの基準ではタイプUからWくらいです。日本人でも色白で、日光に当たると赤くなりやすく、黒くなりにくい人は白人に近い紫外線対策が必要です。
最近日光ばく露をしていないサンタンの皮膚に45〜60分間の日光ばく露をした時の反応に基づく。
IPD:即時型黒化反応
また、肌の色が黒い方が紫外線に対して抵抗力があるからといって、むやみに日焼けをすることは間違いです。
地表にいる我々が浴びる紫外線のうち、UV−Bは量は少ないのですが、DNAに傷をつけ
てしまいます。
皮膚の細胞にはこのDNAの傷を切り取って正しいDNAに戻す仕組みが備わっています。
しかしDNAの傷害が度重なると、直し間違いが起こり誤った遺伝情報(突然変異)が生じるようになると考えられています。
我々は子供のうちに大量に紫外線を浴びてしまっています。その影響は何十年もたってから現れてきます。
紫外線は時限爆弾といわれる所以です。
子供のうちから無用の紫外線を浴びないよう、帽子、衣類、日焼け止めクリームによる紫外線防御を励行することが大切です。
(参考文献: 紫外線保健指導マニュアル (環境省環境保健部環境安全課))
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